~事業への想い~
美濃焼と瀬戸物の背景と歴史は、他のページから、お分かりいただけたと思います。 昨今の和食の世界進出に比べて、和食器は、まだまだ世界へ紹介されていません。 食器は、その大量輸送が貿易の条件です。 和食器は、その用途が洋食器に比べて限られているため、海外へ大量に輸送することができません。 従って大手の商社では、海外向けに扱うところは、限られています。 そこで、私のような個人で、その仕事を担いたいと考えた次第です。 レストランなど現場で使っていただく、お一人お一人と連絡を取りながら、そのニーズに一つ一つ丁寧にお答えし、少ない量でも扱える手立てを見つけたいと考えている次第です。 美濃焼、瀬戸物は、必ず世界の市場でも評価していただけると信じております。
~プロフィール~
事業主: 柴田 将武(しばた しょうぶ) 職歴: 1994-2013 シバタ加工所(家業の上絵付け業) 2013-2021 瀬戸市のファインセラミック会社 2022 Shibata Trading Consultant創業
上の写真は、3歳頃の私と長女の姉です。1970年頃になるでしょうか。 空に伸びる2本の突起物は、煉瓦煙突と呼ばれ、陶磁器を焼く際に窯から発生する煙やガスを排出するための物です。現在では残存している煉瓦煙突は少なく、大変貴重です。 右後方に、木々がなくはげている山が、原料土を採掘中の粘土山です。 山から原料土を採り、器の形を作り、焼き、その器に絵の装飾を施す。器を作るための全工程がこの地にあり、多くの人が陶磁器生産に携り生活していました。 しかし、2000年初頭からの中国製品の台頭で、安価な器が市場に流通するようになりました。そしてこの地でも多くの陶磁器業者が廃業に追い込まれました。 しかしながら、現在も美濃焼と瀬戸物の良さは、変わりありません。そしてその良さを海外市場へ広めなくてはと、考えた次第です。量をあてにした取引ではなく、良いものを、それを求めてみえる海外のお客様に、一つ一つ丁寧にお届けする仕事をしたいと考えた次第です。